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独立行政法人国立病院機構 まつもと医療センター

肝臓にできるがんには、原発性のがんと転移性のがんがあります。当院で平成8年9月〜平成19年9月までの11年間で治療を行った原発性がん229例の治療実績を示します。年齢は30歳〜89歳、平均年齢は67.7歳でした。

肝がんの原因

肝臓にできるがんの多くはC型肝炎ウィルスが原因です。そのほか、B型肝炎ウィルス、アルコール、B・C以外の肝炎ウィルスが原因となっています。

治療件数と治療法

肝がんの治療は、がんの大きさ、個数、肝機能、全身状態などにより選択されます。

  • 手術で直接肝臓を切る方法<肝切除>
  • 切らない方法として
    • 針を刺してがんを焼く方法<ラジオ波焼灼術:RFA>
    • 針を刺してがんを薬品で変性させてしまう方法<エタノール注入療法:PEIT>
    • 肝動脈を詰めてがんの栄養補給路を絶つ方法<肝動脈塞栓術:TAE>

などがあり、これらの方法を組み合わせて治療します。

初回治療法別の数を示します。肝切除の適応となるのは、がんの個数が少なく、肝機能が良好であることが必要です。

治療法 症例数
肝切除 103
局所療法 * 44
肝動脈塞栓術(TAE) 82
合計 229

*ラジオ波焼灼術(RFA)・エタノール注入療法(PEIT)

生存率

全体の生存率と治療法別の生存率を示します。肝がんの問題点として、残肝再発と、肝硬変の進行による肝機能の低下や合併症(腹水貯留、食道・胃静脈瘤の破裂)があります。これらをコントロールしながら治療を行うことが大切です。

全体生存率

治療法別生存率