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独立行政法人国立病院機構 まつもと医療センター
新たな「まつもと医療センター」の誕生
院長 北野 喜良
院長 北野 喜良

まつもと医療センターは2018年5月に2病院が一体化し、新たなスタートを切ることができました。この場を借りてお世話になった多くの方々にお礼を申し上げます。お蔭様でエクセレント・ホスピタルへの第二歩を踏み始めています。ちなみに、第一歩は、同じ国立病院機構の傘下にある松本病院と中信松本病院が一組織化した2008年からです。

まずは、二つの病院の沿革をご紹介したいと思います。
松本病院の前身は、1908年に創設された松本衛戍(えいじゅ)病院(のちに松本陸軍病院に名称変更、1945年国立松本病院として発足)で、その後松本市旭町から村井の地に移転して47年を経ています。中信松本病院の前身は、長野県立結核療養所(1940年創設、のちに国立療養所松本城山病院)と日本医療団御母家奨健寮(1944年創設、のちに国立寿療養所そして国立療養所東松本病院)に遡り、1966年に城山病院と東松本病院が統合して中信松本病院が発足しています。両病院は、2004年4月に独立行政法人国立病院機構に移管し、それぞれ国立病院機構松本病院、国立病院機構中信松本病院となりました。2008年4月に両病院は組織統合して国立病院機構まつもと医療センターとなり、一組織2病院での運営が始まりました。統合時より、将来二つの病院を一体化することで診療機能の充実・強化を図り(第一歩)、「いのちの尊さを重んじ、質の高いやさしい医療を提供します」という病院理念のもと、エクセレント・ホスピタルを目指して取り組んできたところです。
さて、2018年5月1日中信松本病院が松本病院のある村井の地に移転して一体化が完成し、名実とともに「独立行政法人国立病院機構まつもと医療センター」として生まれ変わりました。これに伴って「松本病院」「中信松本病院」という名称は使われなくなりました。生まれ変わったまつもと医療センターは458床を有し、新病棟には62床の個室を設け、重症患者集中治療室(HCU)と地域包括ケア病棟を新設しました。また、同じ敷地内に「院内保育所」と「病児保育所」も整備しました。二つの病院が一体化したことにより診療機能が高まり、松本市南部から塩尻地域の中核病院として救急医療・がん診療・各種専門的医療から障がい児(者)医療までより質の高い医療を提供していきたいと思います。

また、当センターの職員一人ひとりも責任を持って職務に努め、お互いに切磋琢磨し、サービス志向をもってより良質な医療を提供できるよう各自の”プロフェッショナリズム”にさらに磨きをかけ、エクセレント・ホスピタルを作って行こうと情熱に燃えています。

ところで、数学では1+1=2です。整数論はゼロを定義し、1+1=2の公理を定め、自然数とは何かの定義をするところから始まります。さらに、整数から有理数→実数→無理数→複素数と公理と定義に基づいて体系化され、無限(∞)まで導き出しています。急激な変遷を遂げている現代の情報化社会も、この厳密な学問である数学に支えられているといっても過言ではないでしょう。1+1=2、これは公理と定めたのだから否定のしようはありません。しかし、本当にそうでしょうか? われわれは「1(中信松本病院)+1(松本病院) < 2(まつもと医療センター)」と計算しています。われわれはその証明をしようと、病院の理念に基づき、日々、地道に努力しています。

当院が位置する村井の地は人が集まる発展地域です。当院もその一役を担い、この地域とともに発展して行きたいと考えています。
皆さまのご支援、ご鞭撻をよろしくお願い申し上げます。