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独立行政法人国立病院機構 まつもと医療センター

地域医療と当院の使命

―治す医療から支える医療まで―

院長 武井 洋一
令和6年4月

令和6年4月1日付けで独立行政法人国立病院機構まつもと医療センター院長を拝命しました武井洋一と申します。よろしくお願いいたします。

まつもと医療センターは長野県のほぼ中央に位置し、東は美ヶ原から高ボッチ高原、西は乗鞍、穂高、常念、白馬等の北アルプスを一望できます。松本駅と塩尻駅の間に位置するJR村井駅から徒歩10分で、信州まつもと空港、塩尻北インター、国道19号へのアクセスも良好です。

診療については治す医療から支える医療まで、幅広くかつ専門的な医療を展開する25の診療科を有するケアミックス型病院です。総病床数458床の内訳は、超急性期(HCU)8床、急性期229床、回復期(包括ケア病棟) 50床、慢性期150床(重症心身障がい児(者)100床、神経難病50床)、結核21床からなり、急性期医療から結核、重症心身障がい、神経・筋疾患といったセーフティネット系医療まで幅広く対応している点が特徴です。

救急医療に関しては、24時間365日受け入れを行っており、3市5村から構成される松本広域医療圏の主に、松本南部から塩尻、朝日村から木曽郡楢川村までの救急医療の一翼を担っています。さらに小児科は年間約220日の二次輪番を担当し、この地域の小児救急の砦となっています。

急性期診療については様々な専門分野を有する内科系や外科系診療科から眼科、耳鼻科、皮膚科等、来院患者さんの様々な病態や疾患に対応しています。感染症対応では、長野県で結核病床を有する二つの指定医療機関の一つとして、結核患者の受け入れを継続するとともに、松本広域医療圏で新型コロナウイルス感染症の中等症から重症患者受け入れを担ってきました。

当院の強みのひとつに「支える医療」としての重症心身障がい児(者)や神経・筋疾患で長期入院が必要な患者さんへ対応してきたことが挙げられます。少子高齢化が現実となった今、特定の病気の治療だけではなく、患者さんの心理や社会的側面も考慮しつつ、個々にあった全人的医療を選択、提供していくことがさらに必要となってきています。当院では、いままで蓄積してきたノウハウを生かし、安全安心を提供できる医療ならびに全人的医療を目指していきたいと考えています。

今後も「治す医療から支える医療まで」をモットーに、地域の皆さまに安全安心な医療を提供する様、職員一同努力してまいりますので、引き続きご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。